木工制作

小物 ブックスタンド

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いきなりで済みませんが、ブックスタンドです。後方が40mm高くなったカウンター下にセットするんです。

写真を撮り忘れたんですが、こういう物を作るときは設計図は描きません。大体の構想を固めたら、べニア板に実寸大の図面を描きます。 前方は10度傾いていますので、妻手側の桟の片方は斜めホゾになります。その時桟の長さを決定するためには実寸図が適しているのです。

実寸図での現物合わせと理論値の両方で桟の長さを決める訳です。

機械のセットは10度で行いますが、写真で上になっている胴付面のカットと、下側になっている胴付面は同じ角度になる必要があります。

最初に上側をセットしたら、胴付面をカットした後で端材をカットして裏側の角度をセットするガイドとして使います。仮に最初のセットが9.9度であったとしても、裏側も9.9度なら問題ない訳です。傾斜部分を繋ぐ胴付き部分は、テーブルソーの刃を傾斜させて切りますが、この時も同じ端材を使います。

角鑿の角度設定も、この最初にカットした端材で行います。

胴付をカットする時も同じ端材を使います。

なんのこっちゃら解らん? 良いんです。詳しく書くとキリがないんですが、要するに最初にセットした角度を最後まで守ることが肝心なんです。機械などの角度表示はあくまで目安で、正確に角度を合わせることは不可能です。同じ端材を使ってセットし、テストカットをして微調整っていう手順を繰り返すことで満足できる近似値に追い込んでいくしか方法はありません。

これで実寸図上の寸法との誤差は0.1mm以下で切り抜けられます。斜めホゾの実用的テクニックだろうと思っています。

端材はこれで任務終了じゃありません。組立ての時のクランプの当て板としての役目もあります。組立てが終わったら?そら当然ゴミ袋にポイです。

塗装して完成。

通しホゾが綺麗でしょ。 実働3.5日ってところでしょうか。

18センチ幅のSPFを54センチに3枚カットして矧ぎ、直径50センチの丸いテーブルトップを準備しています。墨線はあくまで見当です。

次に作るのは丸い甲板の小さなテーブルですが、ちょっとした仕掛けが必要なので試作品を作って確認後に本番に掛かります。その試作品の完成を「年内に」って約束しちゃったんです。

ジャカジャン

 

 

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