木工制作

飾り棚に挑戦・2

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今回の材はブラックチェリーです。

最初拭き漆で仕上げようと思ってましたが、却下。上が拭き漆1回目の結果です。真ん中が生漆、右は伊勢早です。メイプルの場合はこの段階で極端な差が出ます。

1回目は木地に充分に染み込ませるため、2回目以降と違ってジャブジャブ塗ります。下地って事ですね。メイプルだと生漆は暗い沈んだ色になりますが、伊勢早だと僅かに赤味を帯びた明るい色になります。

チェリーの場合はご覧の通りです。汚いですよね。これはいけませんって事で考えたのが下。

柿渋です。真ん中が柿渋1回塗り、右がその上に蜜蝋オイルを塗ったものです。柿渋3回塗り+蜜蝋オイルにすれば、かなり落ち着いた色になると思います。

剣留めの雌側ですが、不用意にやるとこういう事になります。トリマーを左から入れて右に抜いた結果、最後刃が抜ける部分で材をめくってしまったようです。

反省してマスキングテープを貼ってからカットします。

ハタガネで軽く締め込んで、ビシッと決まれば合格ですが、こうなるまでに何度も治具の微調整が必要です。勘所はいくつもあるんですが、雄側は寸法ぴったりに、雌側は鑿一突き分小さくっていうのが結論です。

勿論失敗もある訳であって、これは雌側が大きくなってしまったもの。治具のセットが甘く、加工中に奥側に動いてしまったせいです。本来ならこの部材はゴミ箱行きなんですが、この部材には既に6か所の加工が済ませてあり、捨てるのは忍びないので何とか誤魔化すことにします。いや、良いんです。自家用なんだから・・・・・・。

ルーターやトリマーはもともと嫌いな工具で、嫌いだから使わない=上達しないっていう悪循環から抜け出せません。

これなら合格ね。全部で86か所(雄雌合わせて)の剣留めを加工しましたが、失敗して誤魔化したのは3か所、全て雌側です。これなら上々の出来だと思います。失敗した3か所はいずれも治具が動いたもので、次やるとき(やらないと思うけど)には克服できると思います。

最初は剣留め部分の加工を手鋸と鑿でやろうかと思っていましたが、機械加工にして大正解だったようです。何しろ効率が圧倒的に違うし、加工誤差も殆ど無いので、治具の調整を徹底的にやればうまくいくようです。

前回登場した雄側の治具ですが、テストピースが18.2mm角だったのですが、本番は17.9mm角になったので、当然調整してあります。よく見えませんが、左の小さな木片/加工材の木口側のストッパーに両面テープを貼ってあります。リケイ紙は剥がしてありません。

雄の方はほぼ理論上の寸法通りにカットしてあります。この後ホゾを切り、雄側は完成です。雄側は基本的には調整はしません。微妙な誤差は全て雌側でやります。

何度かテストピースで試して行きついた結論です。

 

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