木工制作

飾り棚・その3

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本体の構造部分の加工があらかた終わったので、棚板を作り始めました。これは右ウイングの2枚。幅570設定の方です。なかなかいいんじゃな~い。

最近棚板はこういう風に框組にすることが多くなりました。框部分は厚12mm、中に嵌めこむ板は9mm厚です。

9mmで580X290や780x290の板だけだと中央部が下に撓む可能性があり、強度的に心配なのと、伸縮や反りを逃がすのに苦労するので、框組にすることで伸縮を抑え込み、強度と軽さを同時に確保する狙いです。

左ウイングは780と横幅が広いので中央部に桟を入れて左右2分割にします。3分板で780にすると、板矧ぎ後の平面出しが難儀するっていう事情もあるんです。

 

右ウイング最下部に設ける収納の扉です。4隅は留めにしましたが、一発で決まりました。

と言いたいところ、これはミスです。鏡板の四隅は斜めにカットしようと思っていたのに、留めのカットがうまくいった事に浮かれて、カットするのを忘れて本組みしてしまったのです。やり直しはできません。

縦長の網代のシートが2枚。これは何かっていうと、

収納部の見付側を扉2枚だけにすると横長の間抜けな扉になるので、左右に嵌め殺しの部分を設ける事にしたんです(斜線部分ね)が、そこに使うんです。

朱合漆っていう、赤茶色の透き漆を塗って、左の桐の板に貼って使います。

周囲との色のコントラストはこんな感じです。

これでOKです。組み立てまでスタンバイしといてもらいます。

左ウイングの棚板は4枚。框に嵌めこむ板は8枚あります。写真は仮組した中央分ですが、なぜだか知りませんが4mm程隙間が空いています。

中央の桟から外側の框までの内々距離は340mm。溝に入れる部分が左右5mmづつで10mm必要なので、幅350mmでカットしたはずなんですが、なぜか346mmしかありません。

8枚全て346mmになっています。発見した瞬間頭が真っ白になって、呆然としてしまいました。

悔しいので今日はおしまい。その4につづく。

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