竹工芸

竹取りじじい

更新日:

 

7月初旬に沖縄行きのチェストを発送してから、木工休止中です。

 

木工を休んで何をしているかというと・・・

 

 

 

終始一貫、脇目も振らずにひたすら「ひご」づくりに励んでいるのです。

 

朝から晩(夕方ですけど)まで、来る日も来る日も、まるであの有名な「竹取りの翁」のようです。

 

竹の中から可愛いオネイチャンはでてきませんけれども・・・・。

 

 

 

 

教室に通い始めて最初に作ったのがこの花籠。

 

「最初の1年はこの花籠を作って貰います。1年たったら何でも好きな物を作ってください。」

 

っていうことで、1年たったし、最初の課題もどうにかクリアしたし、

 

「ワタクシはですねえ、硯箱を作りたいです。ほら、網代編みっていう編み方で。」っていうと、くだんのセンセイ

 

「え?網代?いきなり?随分教えてきたけど、いきなり網代の文庫(ブンコっていうらしいです、硯箱みたいなものは)??をやるっていうのはいなかったなあ。

ほんとにやります?じゃあ、しょうがないから(何がじゃい!)2.8mm幅で厚みが0.25mmのひごを400本作ってきなさい。ま、出来んと思うがなあ。

0.3mm以下は透き銑では無理なんで最後の0.05mmは包丁でしごいて取らないとだめですよ。節のところが難しいんで注意してね。厚みは絶対に0.25mmですからね、それ以上だとひごが寄らないで隙間ができるんで、網代は出来ませんよ。」

 

って、それだけかい??

 

上の写真の花籠に使ったひごは、幅7mm厚0.7mmです。

 

0.25mm??一体どうやったらできるんだろう。

 

っていうので無理やり作ったのが一番上の写真です。

 

80本少々あります。 2週間かかりました。

 

直径8センチぐらいの竹1本で約60本のひごが取れる計算なんですが、5本使ってやっと80本ほど取れました。計算上は300本取れるはずなんですが、220本は途中であの世行き。

 

エボラ出血熱みたいな死亡率です。

 

300本を粗どりした後厚みを削いでいくんですが、1mm厚から始めて1回の工程で削ぐのは0.1mmが限界です。0.5mm以下は0.05mm以上だと死亡率が高くなるので、まあ都合10工程になります。0.5mmのところで幅引きが3回、面取りが1回要るので、合計14工程です。途中で次々に脱落するので4200回にはなりませんが、2000回以上は引いたと思われます。

 

 

 

更に1週間の苦闘の末、左側に160本ほどのひごが完成。

 

2回目の生存率は55%ぐらいですから、第2ステージの癌ぐらいにはなりましたが、まだまだ修行が足りぬようです。

 

代わりに半分の長さになってしまったひごが300本ほど出来てしまいました。3本飛びの網代編みを練習。

 

 

400本には程遠いので、まずは写真のような6角形の花籠を作ることにしました。必要な本数は72本ですが、余裕を見て80本、2つ分が用意出来ました。

 

「横六角網代底」っていう編み方なんですが、これが何とも難しい。

 

3日間、脳みそから煙が出るような状態でチャレンジしましたがなかなか上手くいきません。

 

 

「できた~~~」

 

裏返すとこういう風に「蜘蛛の巣」状になってます。

別名「蜘蛛の巣編み」っていうんですが、翌日詳細にチェックして没。上部右側の蜘蛛の巣が左右どちらも隣のひごの上にあります。どうしてこうなるのか理解できません。残念ながら教科書にはそこのところは書いてありません。師匠と同じで、肝心なところは教えないよって態度が気に食わないなあ・・・。

 

次の日(今日って事ね)半日がかりで原因追及。

 

ようやく正しいやり方がわかりました。嬉しかったです。

 

しかしですよ、あのバカ師匠め、ポイントを教えない態度にハラワタが煮えくりかえるなあ。

 

-竹工芸

Copyright© , 2018 AllRights Reserved.