木工制作

海賊の宝箱-完結編

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いきなり汚い画像で失礼します。本体箱部分の内側です。これでも可能な限りサンディングしてあるんですが、どうしようもありません。

仕方がないので4mmのシナベニアを内張りします。各面の直角は出ていませんので、1枚づつ現物合わせで寸法を決めます。

鉋掛け。シナベニア(他のべニアでも同じですが)の表面は決して平らではありません。鉋掛けしてみるとよくわかりますが、かなり波打っています。

白いままでは味気ないので、柿渋を塗ります。乾いたら軽くサンディングした後「蜜蝋オイル」を塗ります。

透かして見ると箱の内側はこんな風に波打っているのがよくわかります。

これじゃあどうやったって綺麗にすることは不可能です。

最終工程に掛かります。飾り金具の取り付け開始。まずは蓋の部分から始めますが、沢山ある金具が最後に1つだけ余ってしまったっていう事にならないか心配です。

途中経過抜きですが、無事完成。正面です。

裏側。こっちは車輪覆いがありません。

サイドから。

上からです。

苦労した金具の黒染めは、どういう訳か完全に黒くなりませんでした。他の鉄で試すと真っ黒になるんですが、「少し黒くなったかな?」程度にしか染まりませんでした。しかも場所によってムラになってしまいます。最初錆び落とし後に塗って置いた油がうまく落ちていないのかと思いましたが、強力無比のアセトンで拭いても結果は同じです。何か他の金属が混ざっているのかもしれません。

漆の方は縄文時代レベルの仕上がりで、師匠には絶対に見せられない状態ですが、金具の仕上がりと合わせて、いかにも「修理しました」っていう感じになっていて、それはそれでいい感じじゃあなかったろうかと思う次第です。

ビフォー

アフター

受け取ってから3か月掛かってしまいましたが、何とか満足な仕上がりになったようです。施主様も喜んでいたようで安心しました。3か月楽しかったなあ~~~。

これにて本編は完結いたしました。

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