8.5mmのラワン合板を買ってきて、1/3模型の土台を作ります。「ストロングバック」って言います。 ま、背骨ですね。
上の方は80X120X1400ですが、本当は120角の柱材でボロンと作っても良いんですが、製作中に曲がりや撚れが出る可能性があるし、フルサイズを作るときの練習って言う目的もあるので、教科書どおり合板で作りました。
上に最初の写真の手前にある板を乗せて、背骨の完成です。
縦方向に中心線を引き、幅方向のセンターを決めて4インチ幅で左右に6本づつ直交する線を引きます。フルスケールだと1フィートごとになります。
ここがセンターよっていうラインだけは赤でひき、中心に2重丸を打っておきました。
モールド=型板をセットし始めましたが中断。12X15の角材で背骨の上の所定位置にセットしますが、垂直に立っていないことが判明。
これはセンターのモールドですが、左に傾いています。どうも角材の直角が怪しい様です。このサイズの角材だと手押しと自動では直角を確保するのは難しい様です。というか、手押しの場合は直角は出せますが、自動で木端の直角を確保するのは厳しいって事は解っててやってしまったワタクシの凡ミスです。
取付用の角材を20mm角に変更し、1本づつ直角を確保するために鉋掛けしてあります。
え?やりかた?平面の出た台(私の場合はナンチャッテ削り台)の端に材を置いて、鉋を直角に立てて木端を削ります。何度か引いて木端の幅の屑が出たらOK。
あ、鉋の下端と木端の直角確認が大事です。結構狂いますよ。
型板の設置概ね完了。
船首と船尾寄りの3枚の型板は、完成後裏返して型板を外す時工具や手が入らないと思えるので裏から止めてあります。中央付近は表からです。
船首と船尾の型板はまだ設置できません。
万力に固定して
「ステム」っていう部材を整形します。
2.5mm厚X7mm幅3枚、2.5mmX8mm幅3枚で1セット。これを2セット作ります。
一晩水に漬けて置いてから、MDD君の父上が作ってくれた容器で25分煮沸し、素早く型板にセットしてクランプで固定。翌日まで放置して大まかな曲がりを確保します。
この後接着剤を付けて再度型板に固定し、次の日に開放して「ステム」が完成します。
船腹を貼り始めました。
フルサイズ用の23mm幅の材は、殆どシラタが無かったんですが、こちらはシラタ部分が殆どです。こういうプロっぽい材取りをしてくれるから好きなんです。
基準になる1枚目の板を貼ったら、順次上に(つまり船底に向かって)貼っていきますが、3枚目にアクセントになるチェリー材を挟んであげました。
何枚か貼ると、接着剤が乾くまで30分程時間が空くので、この間落札した鉋刃の台を打つことにしました。
角鑿機で荒堀りしたかったんですが、私の角鑿機では定番と刃先との距離が足りないので手掘りです。台に使う白樫の木は10年ほど前に買っておいた材ですが、最後の1丁分です。
刃口側。左の刃口線から1.5mm程の位置に穴が開いています。
バウ(又はスターン)サイドの画像。この部分の密着度には一考の余地ありです。
可成り微妙な調整が要るようです。フルサイズを作る時には細心の注意を払うべきでしょうね。
今回はここまで。