カナディアンカヌー

フルサイズカヌー その3

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準備編はまだ続きます

船体を構成する材は、長さが3mのものを2本つないでい1段分にするんですが、その繋ぎ目部分をカットする治具です。

テーブルソーを使う方法、スライド丸鋸や卓上丸鋸を使う方法などあれこれ考えましたが、いずれも難点が克服できず断念し、結局電動丸鋸を使う事にしました。

これで1日か2日分の材をカットして貼っていきます。1度に沢山加工してしまうと邪魔だし、カット部分の先端がちょっと触っただけで折れてしまうんです。

大きな角材2本が丸鋸をスライドさせるベースで、丸鋸が同じ位置を通るように左右にガイドになる材をセットしてあります。

右の15mm程の角材とベースになる角材の間からワークを差し込んでいきます。

上のごく小さなパーツはストリップ材の端材で凸側を残してあります。この材に沿ってワークの凹側が上になって入っていきます。

ワークを押し込む位置はここまで。左のビス止めした材に掛かって、カット中にワークが暴れない位置まで進めます。

最後に、加工中にワークが引き込まれてずれないようにクランプで固定したら準備完了、あとはカットするだけです。

全てその辺に転がっていた端材で出来ています。

でも、ここまでに2回作り直しました。失敗作については触れないでください。ま、「悪戦苦闘」したとだけ申し上げておきます。

と、1月25日にべニアを購入してから2月11日まで17日間掛かってしまいました。

プランキング編 2月12日

いよいよ待ちに待ったプランキング(船体張りのことよ)を開始します。

1枚目の材は型板に仮釘で止めてあります。この部分は後でガンネル材って言う、防舷材みたいなパーツで隠れるので釘跡は見えなくなります。

楽しいと思っていたのは間違いでした。接着剤は、教科書ではエポキシ系接着剤を使うようになっていますが、速乾性白ボンドを採用しました。あとでFRP加工して外殻全体を固めてしまうので、白ボンドで十分っていう事と、なんといっても扱いが容易で作業性が抜群っていう理由です。

作業性は良いんですが、20分以上経過すると固まり始めるので、時間との競争になり、かなりハードな仕事になってしまいました。

この段階では1日3段ぐらいは張れると思っていましたが、とんでもない思い違いでした。片側1段は40分で終わるのですが、いや、終わらなければいけないのですが、ヘタばってしまって休憩時間が長くなってしまいます。「ちょっとそこ持って」君が居ないのもヘタばる原因です。あれこれ関連の動画を見ても一人でやってるのは皆無です。

比較的作業がやりやすい最初の段階では2.5段ぐらいですが、カーブに差し掛かってくると2段が限界、どうかすると1.5段ぐらいで1日が終わってしまいます。それで夕方帰る時には顔がむくんでいるのが自分で解るほど疲れています。木工では、こんなことになった覚えがないです。

3段貼ったら少し幅広のモールを挟みます。この艇のアクセントデザインにするつもりでこういう事をするから、余計にややこしくなってしまいます。ずっと向こうの方に色の濃い部分が見えていますが、あそこが艇の中央部です。モール材はメイプルをチェリーで挟んでありますが、中央部だけ紫檀です。

繋ぎ目の斜めカットで何度か失敗して、全体の長さが足りなくなったので止む無く取った措置ですが、表向きには最初から意図したデザインって事にしておいてください。

この辺りが一番難しい処です。中央部では斜めに寝ている材を外側方向に引っ張っており、船首(船尾)に近づくにつれて立ち上がって来ます。

もう少しで6番の型板=ステムの先端部まで到達します。ここまでは左右を交互に貼ってきました。6番の型板の先端部に達したら、そこからは片側だけをセンターラインに達するところまで貼り進めます。

貼ってて思ったんですが、船腹材を斜めにカットする必要はなかった様です。真っ直ぐカットして突き合わせれば、次の材が上から抑え込むので強度低下は起きないと思います。今回のやり方だと合わせ目が綺麗にフィットしないことが解ってきました。2艇目を作ることがあったら(無いとは思うけれども)そうしましょう。

貼り合わせの部分です。1段ごとに貼り合わせる位置を左右に12インチずらしてあります。あ、雑巾はむにゅ~~っとはみ出して来る接着剤を拭き取るための濡れ雑巾です。

ここまで貼り始めから8日間が経過しています。

つづく

 

 

 

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