カナディアンカヌー

フルサイズカヌー その6

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パドル制作

サンディングは1日2回しかできないので、空いた時間で細かい作業を進めます。

先ずはパドルの制作。

購入しておいた教科書を参考に型紙を作ります。

2本作りますが、船首で使うのが「Traditional Beavertail」っていうモデルで、船尾用が「Spar Island」っていうモデルです。

しかし、アメリカ人っていうのは本当に馬鹿な人種、じゃなかった集団ですね。先っぽから1インチのXの座標は3/10となってますが、3インチと10/32インチって事です。計算すると84.1mmになります。

一番上の0/16って言うのは、つまり0インチプラス16/32インチ=1/2インチっていう意味です。理解するまでに5分ほど掛かってしまいました。最初から1/2インチって言えよな。なんでこんなにややこしい表記を採用するのか理解不能です。

シャフト部分の制作。27X32ですが、27X(16X2)、つまり2枚矧ぎあわせにしました。1枚だとシャフトが破損する確率大。3枚にすると張り合わせの不具合が出やすいと判断しました。

シャフトの上下にフェイスとグリップを貼り合わせておきます。

平面側はバンドソーでカット。

グリップ側は側面もバンドソーが使えます。つまり、バンドソーの定盤に基準面が乗せられる部分だけがカット出来るって訳です。平面側はシャフトが、グリップ側面はシャフトにグリップ用の材の端材を貼り付ければ可能なんです。

こうなります。

ここからは全て手作業です。難儀じゃなあ。

座面製作

四角いのが座面の枠です。枠を組んだら穴を開けて塗装をしておきます。

右のわっか状のものが座面に編み込む2.5mm幅の皮籐です。

椅子の座編みに使われる「2本すくい8角編み」っていう編み方です。

見る人が見ればすぐにわかるので告白しておきますが、赤い矢印の部分で間違えています。ここで間違えても全体の形に影響はありません。もちろん早めに気づけばやり直しますが、気づいたのは完成間近で、やり直すと籐が足りなくなる恐れがあるので断念しました。

シート状に編んだ物が安価に販売されており、座面に溝を掘って楔状の籐と接着剤で固定する方法がありますが、お勧めできません。この編み座の椅子で座面が故障したものの殆どがこのやり方です。

カヌーショップで「手編みの座面」っていうのが売られていますが、説明を読んでいて愕然。

「耐久性を考えて籐の座面はウレタン塗装してあります。」って言うんですが、言語道断。ウレタン塗装すると網目の接点が固定されてしまい、耐久性は低下します。籐には僅かな伸縮性があり、座面に掛かる力を編み目の接点で受けたり流したりすることによって強度と耐久性を確保できるようになっています。編み目の接点部分の動きを止めてしまうなんて、素人衆には困ったもんじゃのう。

籐は100g買ったんですが、2~4mで40本ほど。楽勝で足りると思ってましたが残りはこれだけ。危ないところでした。

ジャカジャン

 

 

 

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