ついこの間作った小品の、製作途中です。両サイドの帆立前面の縦桟が後方に10.5度寝かせてあります。
従って当然ながら横桟の一方の胴付は同じ角度で傾斜させてあります。
こんな感じですね。
次に作る「グライダーチェア」のための練習です。
胴付を切るときの位置合わせは、テストカットを繰り返して厳密にやりさえすれば何とかなる範囲に収まることが解りました。
問題は桟の長さ。この場合だと2本づつ4組8本の桟が必要ですが、まずは理論上の長さを割り出しておき、実物大の図面を書いて確認し、先に傾斜側の胴付をカットした後図面上で現物合わせでもう片方の傾斜してない胴付の墨付けをします。
結構厄介な手順を踏むことになりますが、要は途中で妥協しないのがポイントの様です。(オイラには向いとらんけどね)
勝手口でこういう用途で使われます。左奥にある籐製の背の高い奴を使ってたんですが、見た目に邪魔くさいので至急作れという指令が飛んでました、いや五年前ですけどね、ははは・・・。
新しい物好きのハナちゃんが早速探検に来ました。設置後30秒もたっていません。
弊工房の隠れた主力機械であるマイクロテーブルソーですが、鳥籠や箸を作るならこの機械が絶対に必要です。まずは購入後すぐに作ったフェンスを新調。
旧い方はこんな感じでした。
フェンスの直角が狂ってます。気付いてたんですがだましだまし使ってきました。今回は精密な加工が求められるので新調します。
ご存知のカットBOXも新調。スライド部のレールが甘くなっていたので、全体を新しいものにしました。
とここまでは簡単。1時間ぐらいで出来ます。
最後にチップソーの刃を交換しようとして失敗。チップソーの刃を止めてある小さなネジは6角レンチで着脱するんですが、なかなか緩まなくてネジ穴をナメてしまいました。HCで1セット数百円で売ってる安物のレンチしか持ってなくて、レンチの山が永年の使用でヘタっていたものと思えます。
レンチだけなら買い替えれば済む事なんですが、今回はどうもネジ穴側もナメたようなので早速アフターサービス係りにTEL。送って部品交換してもらいます。
こういうのは故障とは言わないよね。不適切な取扱いによる毀損って事でしょうなあ。
返ってくるまでに馬鹿高いので有名な京都工具の6角レンチを購入しておきます。
シガレットケースの様子が変です。蓋のヒンジ部分に何やら影が。
接着剤で汚く付けてありますが、ふたを開けた時に、開ける角度が大きすぎたようです。
問題は理解してました。
1. 蓋と本体側の側面に嵌めこんだ紫檀の接触部分の隙間が狭すぎた。最低 0.5mmは取っておくべきだった。開けた時ある角度以上になると接触しているのがわかっていた。
2. 杢の模様を優先して木目が横方向になる木どりをしたこと。木目に沿って割れやすいのは常識なんですが、ついつい見た目を優先してしまった。
そういえばこの間工房に元奴隷兼弟子のK君が来た時、開けたり閉めたりして写真を撮ってたなあ・・・・。いや、そのせいとは言いませんよ、決して。
ま、作り直しですね。商品化しなくて良かったなあ。これを作ってすぐの飲み会で、前の会社の後輩が「これいい!名刺入れが欲しい」って言うのを、「磁石だけで700円以上するのよ。1個だけ作っても1日じゃあできないんですけど、いくらで買ってくれるの。」って無視しといてよかったです。