木工制作

くっそ~~~完敗じゃ!!

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修理というか、部品交換に出していたマイクロテーブルソーが帰ってきました。

この小さなネジの6角穴をナメてしまい、手持ちの工具では外せなかったのです。これは取り外した後、新品のものになってます。押さえ金も新しいものになっています。

頼んだ訳じゃないんですが、スイッチのカバーも交換してありました。脇にON・OFFシールも貼ってくれています。

梱包も含めて丁寧な仕事ぶりが感じられて好印象でした。

アマゾンでKTCの6角レンチを買っておきました。4千円弱。

他にPCたらいうスイスメイドの奴も検討しました。「世界最高峰」「一生もの」とか言われてるようで9千円程のもので、一瞬食指が動きかけましたが今回は妥協しちゃいました。

しかし、このド派手な色は何とかならんのかねえ。それと、たったこれだけの物を送るのにこの梱包はどういう事?封筒で十分じゃない?今後の検討を待ちたいものです。

なにはともあれ、一件落着でよかったよかった。

早速中断していた箸づくりに掛かります。まずは粗材から5.5mmの薄板を切り出します。1度でカットするのは刃に掛かる抵抗が大きすぎるので2~3mmづつ、両側から徐々に切り込みを入れていきます。

切り離し完了です。真ん中に僅かに切り残しがあるのがわかりますよね。

切り離してしまうと材が暴れて怖いので、切り離す寸前で加工をやめ、手で折って離します。このあとは鑿と鉋で切断面を均して第1工程完了です。

次はさっきの板を5.5mm幅に刻んで、5.5mm角の棒を切り出します。

これは皆がやってる方法ですね。材は左のフェンス側にあって、右から5.5mm厚のシナベニアでフェンス側に押し込みながらカットします。

裏側はこうなってます。ちょっとしたコツがあって、最後切り離した瞬間に押し付けている板の力を抜いてやらないと、鋸刃の出口側の刃が残りの材に食い込んで斜めに傷が入ってしまいます。

取りあえず5膳分、10本を用意しました。ここまでストレスなく順調な進行です。いや、でした。

次は4面を斜めにカットします。完成寸法は手元側5mm角、先が2mm角の想定ですから、まずは先側を3.5mmにして治具を作ります。

この治具では最初の面と、直角に隣り合う第2面をカットします。

押し板が斜めになってますよね。

ここで問題発生。カット中に「カツ、カツ、バキン」ていう音がしていました。左から2番目の材が先から3センチぐらいの位置で折れています。あ、先の方をチョークで塗ってあるのはどの面をカットしたかの判別用です。

う~~ん、ある程度予測はしていましたが、これは3膳ぐらいしか残らないかもなあ・・・・。

引き続き第3面と第4面のカット。治具は2mm・5mmにし、押し板は4mm厚の物に変更してあります。

殆どは先で折れてしまいました。残ったのは3本だけ。

こういう無残な事になった奴もあります。

そもそも、この材は木目が錯綜していて僅かの距離で順目と逆目が入り組んでいます。材としての性質は「堅いくせに割裂しやすい」ってことで、加工は困難を極めるっていう厄介なシロモノなんです。したがって鉋での加工はほぼ不可能です。逆目掘れは、どんなにキンキンに研いだ鉋でやってもザックリと深く掘れてくれます。

従って手加工は最初から諦め、テーブルソーでざっくり形を作ったらそのあとはサンダーで仕上げるつもりでした。その為に元奴隷兼弟子(今後この呼称はやめMDDって事にします。文字数が多くて邪魔くさいから。)、あらためMDDに譲ったサンダーを一時的に借り受けてあるんです。仕上げ用の240番のベルトも多数購入済みです。

それなのに何という事でしょう。

やはり木目の入り組んだところで折れたり裂けたりするようです。細い処で折れやすいのは、刃の抵抗に耐えられないからだと思います。

残った3本を子細に観察すると、例外なく小さな・しかし深い亀裂が見て取れます。試しに傷の大きなものを折ってみましたが、軽く力を掛けただけで簡単にサクッと折れてしまいます。

木工に失敗はつきものですが、ここまで完膚なきまでに打ちのめされたのは記憶にありません。いえ、記憶力が減退した訳じゃないんですよ。

黒檀恐るべし!まさに「完敗」って境地です。

暫くはこの材は見たくないっていう訳で、工房に持ち込んでおいた材料は全て倉庫に返しておきました。

という訳でMDDのK君、箸は暫く中断です。そのうち何か良いやり方を思いついたらって事にさせて頂きます。

これは完成していた「蔦草紋蒔絵の角皿・2枚揃」です。香筒と同じように失敗があったんですが、そのまま使うつもりでした。

しかし、どう考えても許容できません。使う度に失敗部分を再確認するのが癪じゃないですか。思い切って加飾部分と上塗り部分を剥がしています。やってみると、意外にも上塗り部分だけ綺麗にペラ~っと剥がれます。

こっちは急ぎやり直します。

 

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