既にバラバラになっていますが、側面揺動部の実寸図です。設計図では上下を繋ぐ柄は4本の丸棒になってるんですが、ここも丸棒はパス。
2本の幅広の柄で行きます。外側をちょっとカーブにしてあげました。
この部分は今回の制作で一番厄介な部分でしょう。柄を配置する位置がずれると、柄の胴付間の距離が微妙に変わってきます。
理論上の長さだけでは解決できそうにない時は原寸図が必須ですね。
上部の傾斜は6.5度になっています。理論値では7度なんですが、テーブルソーのセットの都合でそうなってしまいました。そうすると柄の長さが変わるので、原寸図上で調整するって段取りです。この辺りは言葉で説明するのは難しいですね。ま、現場勘みたいなものが必要です。
前方上部の詳細。先に傾斜している柄の上部から加工します。このとき裏と表はテーブルソーの定規の傾きを逆にセットする必要があるので、その時に誤差が出る可能性が高いのです。解ります?わかりませんよね。
兎に角ややこしいんで、作業中はかなりテンパッてないと上手くいかないです。少しでも誤差があると組み上がった時胴付がぴったり合わないというみっともない事になります。
前側上部。上の部材先端からの距離が書いてあります。
同じく下部。金具が嵌る穴を避けるようなホゾ形状になっています。
実寸図上で割り出した位置と寸法を元に加工しますが、ホゾ穴はこの寸法通りの位置に開けますが、ホゾの方は上部の傾斜した方を先に加工し、下部の胴付までの距離を現物確認してから加工します。加工誤差で微妙に寸法が動く可能性があるからです。
無事組みあがりました。この部分だけで3日も掛かってしまいました。
まあ、この部分が出来れば7割方終わったようなものですから良しとしましょう。
片側だけですが、確認のため組んでみました。
ありゃ、レンズが曇ってたようです。
後部のアームが座面の乗る桟から3mm程出ています。この桟は22X28で、図面上は28mm側が平面に、22mm側が垂直面になっていますが、どうも逆だったようです。後方だけアーム上端を5mm短くします。
やはり途中で確認しながら進める必要がありますね。
これで台座部分は完成したので、塗装に掛かれます。塗装しながら座面部分に掛かります。
この段階で後日のために図面を残して置きます。
きちゃない図面ですね。ま、自分がわかればいいんだから・・・。
昨晩の漆が親指に残っています。最近はこんな程度じゃあかぶれなくなりました。この指であちこち触ってると思うんだけどなあ。