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一瞬でハマってしまった、組子の世界

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7月から9月に掛けてはカヤックの練習やら釣り用のカヤックのやり直しやらに手を取られていましたが、夏場は山陰方面に月一ペースで釣行するのがここ5~6年のルーティーンとなっていました。 昨年いつも行く島根半島の某所に新しくイカ釣りの遊漁船を開業した兄ちゃんがいて、5月から8月まで毎月イカ釣りをしていました。剣先烏賊(島根では白いかって言います)を釣るんですがこれがなかなか難しい。魚みたいな明確な当たりはなく、微妙な竿先の変化を捉えて合わせないと釣れません。魚みたいに向こう合わせで針に係ることはまずないので、慣れないうちは殆ど釣れずに帰るなります。

悔しいので一昨年の9月からイカ釣りのユーチューブ動画を200本以上見てたんです。その時たまたまHITした動画が「組子」だったのです。建具のジャンルにそういう技法があることは知ってはいましたが、特に興味を引かれたことは無かったんですが、動画を見てるとなかなか面白くて、次から次へと見ていくうちにだんだん興味が湧いてきました。

で、こんな本を買ってみました。この手の本は、大まかに解説してあるだけで、実際にやろうとすると肝心なことは何一つ書いてないっていうのはわかってるんですが、全体の道筋を理解して、どういう種類の技法を探求するかの道しるべにはなるので、入門書としては有用なんです。

「組子」っていうのは、大きく3種類(桝物・菱物・亀甲物)のベースになる枠ぐみがあり、その枠組みの中に様々な模様を入れていく技法なんですが、その模様は200種類以上あるって言われていて、誰も正確にいくつあるって答えられる人はいないみたいです。模様の種類が多くって、どうやって作るかを探求するのに莫大な時間と労力が掛かりそうなのは容易に推察できるんですが、それだけじゃないんです。

もっと基本的なところでものすごく大きな壁にぶち当たります。その壁は1つではなくて7つも8つもありそうなんです。

動画を見たり、さっきの本を読んだりした時点でそのことに気づいたんです。

これは面白い。絶望的になるぐらいの難問が次から次に押し寄せてきて、頭から煙が出るくらい考え抜かないと解決の糸口すら掴めないんじゃあないだろうか?

いや、こういうのを探してたんだよね。この先の困難を考えるだけでぞくぞくしてくるんだわあ。

って喜んでいたのは10月ぐらいの時点です。

解決すべき問題は最初の時点で10以上あったんですが、1つ1つがそれぞれ奥が深すぎてとても直ぐにはお伝え出来ません。今日のところはそのうちの最初の問題を提起し、解決に向けての1歩2歩ぐらいをお伝えしましょう。

まず最初に解決すべき問題は、材料っていうか、組子を作るためのもとになる骨っていうか、組手(くで)っていう部材をどうやって作るかです。例えば高さ9mmで厚さ3mmの部材をどうやって作るかという問題があります。(長さは任意としてここでは問いません)

例えば50mm幅の材を厚さ9mmにして仕上げ鉋掛けまで進めます。これは何の問題もなくテーブルソーやプレナー、平鉋でできますよね。問題はここから厚さ3mmの材料をどうやって作るかっていうところにあります。

加工途中で止めてみました。厚さ3.5ミリで挽いています。刃数の少ない縦引鋸では切削面が荒れるので横挽鋸を使います。

手前から加工材と同じ厚さの板でフェンスに押し付けながら挽いていけばほぼ同じ厚みで挽けます。

3.5ミリに挽くのは、この後鉋で均一な3.0ミリの厚さに揃えるためです。丸鋸の挽き肌は必ずナイフマークが入っており、厚さのばらつきがあるので、鉋仕上げで厚みを揃える必要があります。その仕上げ分を0.5ミリ見ているんです。

仕上げ作業です。専用の削り台にセットして片方の平面を仕上げます。次に裏側を右にある足の付いた鉋で削って厚みを揃えます。

こう書けば簡単そうなんですが、ここに辿り着くまでに数か月掛かっています。

右側の足の付いた鉋は「ころ鉋(または、ごろ鉋)」っていうんですが、さっきの本にも載っています。今プロの組子職人はこんな道具は使いません。専用に開発された小型のプレナーと、超仕上カンナ盤っていう機械を使って極めて均一な材料を作ります。

両方揃えると軽く100万を超えそうなんで、そんなもの買えません。そういう機械以前の職人が使っていたのがこの鉋です。

そこまではこの本でわかりました。でも、大体の構造はわかるんですが、いざ作ろうとすると肝心なことは何にも書いてないんです。

次回はこの「ころ鉋」制作秘話ってことにして、きょうはココまで。

また明日ね~~~。

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