地組ができたとします。
出来たら次はその中に模様を入れますが、模様の種類は多種多様で200種類以上あるって言われてますが、正確にいくつあるのって聞くと誰も答えが無いようです。模様を記録した書物があるかもと思って探してみましたが、今のところヒットしません。
実物を見て、自分で考えて作れるようになれっていう、日本独特の職人根性の発露なんでしょうね。
今回は今、始めて丁度1年後に作っている模様を例にお話しします。

今回のお題はこれ。24個の正三角形で構成された地組の中央に12枚の花弁を入れ、外側に3枚で組んだ模様を6か所入れてあります。
真ん中の花弁が入った六角形を亀甲と言い、この六角形が模様の単位になります。外側に6か所、3枚で組んだ模様が配置されていますが、これは六角形に入れると「胡麻」っていうありがたい模様になります。

仮に入れてみましたがこういう模様です。
今は中央の花弁を引き立てる役割を振られて不満顔です。
中央の花弁はこれだけで記事が1本書けるほどポイント満載なんで、次の機会に譲るとして、今回のお題はこの3枚組の方です。

パーツにばらすとこうなってます。3枚とも両端は60度にカットしてあり、横から見たら台形になっています。切り込みは全てこの60度の面に平行に入っています。薄板の厚みは2.1mm、切り込みの幅は2.1mmプラスアルファです。マキタの「鮫肌」っていうチップソーの切り幅マイナスアルファに合わせた厚みです。
材の同じ側に切り込みが入ったものが2枚(Aとします)、逆側に入ったもの(Bです)
が1枚です。

まずBとAを組みます。

そうすると同じ側に切り込みが揃うので、これに残ったAを嵌めれば完成です。
A3枚でも組めないことはありません。最初何も考えずにAだけ作って組んでました。騙しだまし組んでいくと組めますが、切り込み部分に無理な力が掛かるので折れやすくなります。

同じ長さに両端を60度カットした材3枚を所定の(この場合は4ミリです)位置でカットします。
内1枚はひっくり返して逆サイドもカット。

残りの2枚は逆の右上がりのガイドの方で同じ側をカットします。カット位置は同じになるようにストッパーを調整します。
3枚を組んで地組に嵌めてみると、きつかったり緩かったりしますので調整が必須なんですが、その調整は材料の長さで調整します。溝のカット位置で調整しようとすると、調整が2か所になるので、なかなか上手くいきません。
いや、何のことか分からんでしょうが、ややこしいって事がわかってもらえれば良いんです。
この胡麻っていう模様はスライドソーとテーブルソーだけで出来、手作業が無いので、一度セットが決まると加工誤差が少ないんで、比較的易しく作れる模様の部類に入るんですが、それでもここまで来るのに随分時間が掛かりました。
難題は次から次に降りかかってきてとどまることを知りません。
次回は最初にして最大の難関に遭遇し、組子自体をあきらめなければならないかという危機に陥った話を致しましょう。
では又お目にかかりましょう。