地組というのは、組子のベースになる組手の事で、ざっくり桝物・菱物・亀甲物の3種類があります。
桝物は角物とも言い、基本正方形(亜種としての長方形もある)に組んだものです。菱物は左右60度・天地120度の菱型に組んだもので、正菱と言い、中央の縦方向に1本の部材を入れると正三角形2つに分割されます。
亀甲物はこの正菱の正三角形を連続的に繋がるように組んだもので、2種類3本1セットの部材で構成される悪魔的な組手です。
6つの正三角形をもって一つの柄を構成するのが基本になっているため、「亀甲物」と言うようです。
で、この地組を作る時部材の厚みと等しい溝を切って嵌め合わせる訳ですが、ユーチューブで検索した結果は次の3通りです。
1.コンピューター制御の専用の丸鋸カッター盤?みたいのを使う(プロはほぼこのやり方)。ただしめちゃくちゃ高そう。
2.台の上に材料を並べて定規と白柿でマーキングし、専用の胴付き鋸(多くはNAKAYAの組子用胴付き鋸)で切り込みを入れ、 鑿で所定の深さに欠き取って溝を形成する。
3.これは海外の趣味でやってる連中に多いが、テーブルソーにボックスカットジグをセットして溝を切るやり方。
です。
1については必然的に即刻却下。
2は、当然できるようにならなけりゃあねって訳で、こないだの記事で紹介した胴付き鋸やら白柿、ミニサイズのハタガネやスコヤなどなどを買い込み、満を持して練習し始めましたが、3日で挫折し、撤退しました。こりゃあ1年や2年じゃあものになるレベルにとうたつせんわい。残された時間は少なくなりつつあるんで、この方法は断念すべしって訳です。
何が難しいかっていうと、3ミリの部材に3ミリの溝を切る時、3.05ミリにしたり2.95ミリにしたりっていうコントロールが全然できないって事と、例えば3ミリの溝を送り幅42ミリで等間隔に墨付けし、何か所も等間隔で鋸引きできなかったんですね。
時間を掛けて練習すれば段々できるようになるっていう予感が全くしなかったんです。白柿の線に正確に鋸を入れるのが難しく、ガイドを使っても鋸刃を垂直に入れるのも難しいです。そもそも白柿の線は本当に均等に入ってたんだろうか?
二晩考え抜きましたが、どう考えても明るい未来を予感できなかったんで撤退を決断しました。

3.のやり方で、海外のユーチューブの中で使い易そうな奴をコピーしました。刃の通り道に対して左上がり60度にセットしたフェンスに部材を添わせてワンカット、左にあるアルミの小さな部材にワンカットした溝を嵌めて2番目をカットします。順次繰り返せば同じ送り幅で何か所でも同じ幅でカットできるっていう理屈です。いかにも西洋人らしい発想ですね。
菱物の場合は部材の高さの半分に切り込み深さを調整して、すべてのカットをすれば組上げることができます。
亀甲物の場合(組手の名称は三組手=ミツクデ)はちょっと複雑で、手前のフェンスで2/3の深さにカットし、上にある逆傾斜のフェンスで同じ位置を1/2の深さにカット(返しって言います)します。この部材が2本。この2本で菱型を構成します。
次に手前のフェンスで1/3の深さにカットし、ひっくり返した逆側を同じ深さでカットします。これがひし形を2つに分割する縦の部材になります。
ま、これはいずれ又別の機会に実物を見ながら詳しく説明しますが、今日のところはこういうJIGを使って溝を切るんだってご理解いただければ十分です。
ただ、これって良くできているようで、実はちょっと困ったJIGなんです。いや、何とか使えるようにはしましたが、微調整がめちゃくちゃ難しく、偶然うまくいったんでそのまま固定して使ってますが、本来は送り幅を自在にコントロールできるはずなんです。何がいけないかって言うと、下のフェンスでカットした部分を上のフェンスでカットした時同じ位置でカットできないんです。理屈上そうなるはずなんですが、何度やり直してもなかなかそうならないんです。いまだに原因が掴めてなくって、イライラしてます。

テーブルソーでやるとなったら、部材の厚みは鋸刃の切削幅に規定されます。
今のところ使ってるのはこの3種類です。上段右が「中山トラスコ」の留め切刃1.6ミリ、左「鮫肌」の2.0ミリ、下が兼房の2.8ミリです。あと、兼房が乗ってる箱に入ってるフロイトの溝切カッターで5ミリ以上に対応します。

写真がさかさまですが、鮫肌は刃厚2.0ミリですが実際の挽き幅は2.2ミリです。同様にトラスコは1.6が1.8ミリ、兼房は2.8ミリが3.0ミリです。
従って実際の部材は1.7ミリ、2.1ミリ2.9ミリとし、許容誤差は0.05みりぐらいとしときます。この誤差は現在の判断です。前はもっとアバウトにやってました。そのせいで組子が続けられないんじゃあないだろうかっていう深刻な壁に当たることになったのですが、その件は後日又。
今日はここまで