あけましておめでとうございます。
謹んで新年のお喜びを申し上げます。
今年も宜しくお引き回しの程、お願いいたします。
以上を最近の若者は「アケオメ、コトヨロ」の8文字で済ませるようです。
英語圏の奴らが何でも3文字にしてしまうのに似てますね。
10月から年末にかけての近況報告です。
1.チェリーのダイニングテーブル制作
950dX1600wX720h の、少し変形サイズです。
この写真だけじゃあ余りにそっけないので、制作風景をちょっとだけ。
天板の剥ぎ合わせ中。 まず2枚づつ剥ぎ合わせ、表裏自動で厚みを揃えてから合体して天板を作ります。
剥ぎ合わせが終わったら鉋掛け。剥ぎが旨くいったら鉋掛けが楽です
そのあと両端に端嵌めを装着。
ひっくり返して裏側に滑り蟻桟を装着。この加工精度がキモですね。恥ずかしながら一度やり直してしまい、貴重な材を無駄にしました。
15年位前に買っておいた樺材で、こういう部分に最適と思ってキープしておいたものです。
この桟に左右の脚部を連結し、補強残を渡して楔止めします。
これで長手方向の安定を確保します。最下部にある桟は単なる足置きで、強度には関係ありません。
12月の中旬に千葉県に旅立って行きました。
2.トーハツ2馬力船外機のメンテナンス
まずは一番肝心なキャブレター。バラして点検の上、一部部品交換して組付け。
びっくりするほど奇麗でした。したがって写真なし。 スロー調整がちょっと狂ってるようだったので時間をかけて納得いくまで調整しときました。
サーモスタットの清掃・交換。
塩が一面に固着してますね。ここはバラしてみて正解だったようです。
右が旧品、左が購入した新しパーツです。エンジンの冷却水をコントロールして、流量を調節する機能を担います。 始動時は流量を少なくし、温度が上がってきたら熱変化する金属の爪でバネを動かし、冷却水の流量を増やしてエンジンの焼け付きを防止する部品です。
後で確認しましたが、旧品も機能は保っていました。まあ、そんなに高い部品じゃないし、この部品に不具合があるとエンジンがお釈迦になるので、新しいものに交換してやりました。
なんだか穴の位置が微妙に合いません。さんざん悩んだ末この写真を購入先に送って意見を聞いたところ「単に裏表逆です。」とのお返事。
ありゃまあ、ドンピシャじゃないの。
つくづく考えてしまいました。思考の柔軟性が失われ始めているようです。老化の極致ですね。一度思い込んだら他の可能性を考えるっていう事が出来なくなってるんですね。老いを認めざるを得ない状況です。かなりブルーな気分です。
これはプロペラ周りのパーツ類。上の段にあるインペラっていう水車のおもちゃみたいな奴で海水を汲み上げてエンジンを冷却します。この部分も内部機構は安泰でしたが、やはり交換できる部品は交換しておきます。特に組付け用のボルトの塩噛みが酷く、危うくボルトを折ってしまうところでした。
もう寒いので来年の夏までは使わないのですが、今回メンテしておいて良かったです。各部の調整の仕方や、分解・組付けの手順や効率的な方法が理解でしました。何しろ平成19年製のロートルエンジンなので、メンテを頻繁にしないと不安ですからね。
インペラ交換のためにプロペラを外すんですが、なかなか外れませんでした。盛大に塩噛みしてます。流れていた釣り糸も巻き付いています。回転軸にはまっている、プロペラの空転を止めるピン(シャーピンって言います)も交換しておきます。
あ、組付けボルトを外したらボルトと組付け穴両方のネジを切りなおして(錆や固着した塩を除去するのが目的です)、耐水グリスを塗ってから組付けましょう。次のメンテが格段に楽になるはずです。
3.部屋の改装
この部屋の改装をするって予告しておいたんですが、何とか終わりました。
邪魔な家具やゴミは、市の処分場に持ち込みました。ステップワゴンに積み込んで、12回も通っちゃいました。
左の床は元からフローリングでした。右の少し明るい目の床が畳からフローリングに張り替えた部分です。奥には6畳の仏間があるんですが、冷暖房の効率を考えて1800幅の壁をつくり、クロス張りにしてあげました。間柱+下地桟+石膏ボード+壁紙 仕様です。
仏間側からタンスが置いてあった方向。この部屋のクロスも張り替えました。
当初の計画には無かったんですが、どうしてもやり替えたくなって・・・。
右のベッドはセミダブル、左のはシングルです。神棚がとてつもない違和感を放っています。どこに引っ越してもらうか考え中です。
ベッドを置いたからって、別にここで寝るつもりはありません。いわば客用です。まあ、そのうち金に困ったら民泊でも始めるかもしれません。
4. カヤック1/3模型
これは難航しています。 船腹。船底まではスムーズに行ったんですが、デッキ(上側ね)の部分で止まってしまいました。
この写真では良くわからないでしょうが、デッキは縦方向の中央部が盛り上がっていて、緩いカーブになっているんです。実艇は横幅600弱あるので、2.5ミリのベニヤなら力業でカーブが付くんですが、模型では無理なことがわかりました。腕の力だけでは到底カーブになりません。かと言って、旗金やクランプで挟み込んでカーブを付けようとしても、ベニヤの端が破損するだけなんです。
今作ろうとしているカヤックは、このデッキのカーブが船体強度を確保する肝心な部分です。模型だから良いんじゃないって言うのは通用しません。それじゃあ「模型」とは言えません。
3週間以上考えて最終的に辿り着いた解がこれです。
2X材で型板を作り、濡らした布をアルミ箔でくるんでアイロンで加熱し、型板に固定して曲げました。有効かどうか疑問でしたが、思いのほかうまくいきました。
椅子の背板を曲げるときに使う方法ですが、家具を作ってきたお陰ですね。
同じ写真を使いまわして恐縮ですが、デッキ張りが終わってコクピット周りとハッチ(ダミーです)のセッティングまで完了。
船底・船腹にグラスウールクロスを巻いてFRP樹脂を塗布しました。冬場なのでなかなか硬化してくれません。
この状態で越年と相成りました。
最後に作用台の上を片付け、照明を掃除して23年の仕事じまいとします。
カレンダーも新しくなりました。
おしまい。