木工制作

古箪笥再生プロジェクト その4

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右は開き扉を取り付けてあった板厚1mmの鉄の蝶番。真っ赤に錆びています。取り付けてあったネジはマイナスネジ。しかも1本は溝がセンターからずれていました。勿体ないですがTSSの真鍮蝶番を奮発してやります。都合がいい事に羽の長さは52mmで、在庫に同じものがありました。

蝶番を取り付ける扉側の掘り込み。蝶番の厚みプラスアルファの深さで掘ってあります。框側には掘り込みはありません。例えばトイレの開き戸なんかで大工が使うやり方ですね。片側だけなら掘り込み位置の誤差を気にしなくて済みますからね。

テスト的に引き手も掃除してみました。潤滑油を吹いてスチールウールで擦るのが良いようです。幸いメッキは剥げたり錆びたりしていませんでした。新品のようなピカピカじゃなく、少し落ち着いた感じなのも好感触です。

引き出し、扉、上部の箱と進んで、最後の下段の引き出しの入る箱まで進んきました。

う~~ん、ホゾが切れています。

こっちもです。 全部が切れている訳ではなく、接着剤が効いている部分もあるので、分解する訳にはいきません。 切れている部分の隙間を拡大し、何とか接着剤を入れて締めてみます。本当は古い接着剤を取り除いておきたいところですが、道具が入るスペースは無いので仕方ありません。

何とかなりました。この部分は補強のために5mmの丸棒を挿入しておきました。

この部分、何とも理解に苦しみます。手前下側が側板、上にかぶっている方が天板なんえすが、側医らが4mm程浮いています。画面右手が見付側なんですが、天板から側板側に釘止めしてあります。

これは経年変化でずれたのではなく、最初から沿った板が使われており、沿ったなりに無理やり釘止めしていたものに違いありません。完成時点でほぼこの形に飛び出していたようです。

棚口と側板の段差を埋める摺桟なんですが、こうなってました。幅、形状、材質、いずれもバラバラです。

外してみました。釘が錆びていたので手で簡単に外せます。

反対側の3本。こちらは同じ幅で揃ってます。

「なんで新しい材料を使うんじゃ。その辺の端材で構わんじゃろ。厚みだけ揃えたら用が足りるんじゃから、幅なんかどうでもええんじゃ。要らん手間をかけるな。」って言われたんじゃろうなあ。

棚口と側板の段差は好都合なことに5.5mm+-です。5.5mmのシナベニアをカットして取り付けました。 釘なんか使いませんよ、ステンの16mmのビスで止めました。

天板のサンディング。左使用前、右使用後です。

2週間、毎日のようにサンダーを使ってきましたが、夕方帰るときの疲労感が強く、右手がうっ血してだるくてかないません。サンダー使用中は排気弁付きのマスクをしているんで吸い込んではいませんが、工房中にサンダーの研磨塵が舞っていたるところに付着しています。試しに雑巾がけしてみましたが、写真でお見せする気にもならない無残な結果でした。

背板の杉板は鉋掛けして再利用するつもりでしたが、割れやヒビが多いのと、鉋掛けの手間が膨大なので、ここは親方に倣って手抜きし、シナベニアで代用させていただきます。いえ、扉を開けた時見える部分だけは杉板にしますよ。それ以外の見えない部分だけです。

かくて、プロジェクトの第1段階が漸く終わりました。要した期間は2週間(14日って事よ。いつも言うように、職人に盆暮れ以外に休みは無いんじゃからね)。

進捗状況としては全体の1/4ってところでしょうか。これは大変なものを背負い込んでしまいました。完成までに8週間とすると・・・・・修繕費、払ってくれるんじゃろうか・・・・考えるだけで怖くなってきたので(本当は疲れが溜まってきたのと、同じものをつつき廻すのに飽きてきたからなんですが)、当プロジェクトは一時休止って事にさせて頂きます。いえ、何とか年内には納品します。きっと・・・・・多分・・・・。

 

 

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