木工制作

悪戦苦闘、ダメかと思ったの巻

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カヌーの方は3回目のFRPコーティングが終わったところで暫しお休みします。

その間に立て続けに2件の受注があったので、製作中のチェストを早めに完成させて新規受注分に掛かります。

引き出しの鏡板。こういう配置になります。

上から順番に引き出しの中子と鏡板の接合していきます。この工程で思わぬ難儀に遭遇しました。

中子の材料を桐の集成材にしたことは報告済みですが、そもそもの発端はそこにありました。アウトセットの場合、左右や上下に隣り合う鏡板の間隔が均一になっていないと見た目が良くありません。従って1杯づつ慎重に位置決めしてから中子と鏡板を接合する必要があります。

中子に両面テープを貼っておいて、鏡板を適切な位置にセットしてから中子とくっつけ、一緒に取り外してからセットする方法を取りましたが、これは完全な失敗でした。鏡板を大きめに作って置き(普通そうします)、理論値で中子とセットし、最終的に鏡板を削っていくのが良いようです。前はそうやってたんですが、今回なぜか方法を変えたんです。おかげで随分苦労させられました。

それだけじゃあなくて、下2杯の引き出しの右側がうまく収まりません。写真の様に2mm程框から浮いています。

左側はぴったり収まっています。 下の2杯はスライドレールを使っていますが、多少の融通は効く筈なのですが・・・・。

原因はいくつかの複合要因なんですが、最大の原因は平面で見た時の直角が僅かに右に振った状態で組み上がっていたことにあるようです。角度的には僅かに1度程度。奥行き35センチに対して1mm程の振れです。

最初原因が解らず、頭から火が出る程考えました。最近はこのタイプの物を組み上げて直角が狂う事が無かったので、確認を怠っていたことが命取りとなりました。

引き出しを押し込んでいくと右側に振れながら入っていくって事ですね。そうすると左側が一番奥まで入っている状態で右側は僅かに奥に届いていないという事です。

でもまあ、木工で命を取られることは稀です。

最終的に考え出した解決策です。引き出しが収まる一番奥側に、楔型の細片を設置して、引き出しを押し込んだ時に左に振って収まるようにしました。

このやり方を発見するまでに2日ほどかかりました。一時は最初からやり直すことも考えましたが、しつこく考え抜いて良かったです。

どうにかこうにか完成して無事納品しました。

ごついと思っていた脚部ですが、こうやってみると華奢でしょ。これを狙ってたんです。微かに杢が入った引き出しの鏡板のシルキーな光沢が美しいでしょ。

ちょっとハラハラドキドキしましたが、ほっとしました。

おわり。

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