木工制作

小ネタの嵐

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その1. BOX

これは何かっていうと、2年ほど前に納品したライティングデスクの一番上に配置した棚の作り直しです。

横幅650を1000に、天板の奥行きを70mm程て前側に広くしました。

天板の上に少し大きめの地球儀やら、アフリカ辺りの木彫品(象やら蛙やら)という、施主様が船員だったころの記念品を置くんだそうです。

既存品でも置いてあったんですが、手狭なんで是非とも作り変えてくれってしつこく言うものですから仕方なく・・・・。

故有ってこれ以上のUPは出来ませんが、仕口は定番の天秤刺しです。暫くやってませんが何とか許容範囲かな。

天秤の先の幅は4mmにしましたが、今後は3mmにしようと思います。4mmだと見た目のシャープさに問題ありですね。

その2. 額

1. を頼まれた時、同時に依頼のあったもの。

お面の背景の色が暗すぎて気に入らないんですと。せっかく拭き漆で仕上げてやったのに・・・・センスは教えられんなあ・・・・。

はい、これでええんかいな? シナベニアの表面を鉋掛けして柿渋2回塗り、BEE WAX仕上げです。

しかし、不気味な頬笑みじゃなあ。

余談だけど、「ホホエミ」じゃないよ。「ホオエミ」だからね。顔の左右は「ホホ」じゃなく「ホオ」。だから「ホオエミ」。「ホホズエ」じゃなく「ホオズエ」。安部ちゃんが得意なのは「ホホカムリ」じゃなく「ホオカムリ」。くれぐれも間違えんようにね。

その3. トートバッグの底型

前に作業机やら底型を作ってあげた革職人から追加依頼。

今回のはちょっと厄介です。

右のコロンとした型に濡らした革を被せて、左の型で抑え込みクランプしてバッグの底の癖を付けます。

雄雌の隙間は2mm。 底型のR面は20Rなので、押さえの方は22Rなんですが、22RのBITなんてありません。仮にあったとしても新たに購入するとペイしません。 直径45mm(22.5Rね)のフォスナービットでちょっとだけ控えてくりぬき、ナイフとサンペで仕上げました。超精密の金型じゃないんで、ほぼほぼ寸法に収まれば良しとします。

底型は台と4本のピンで組み合わせ、着脱可能な構造です。組み合わせてぴったり、且つストレスなく外せるようになっています。ピンは8mmなので台側は8mmの穴、型の方は8.5mmの穴になっています。でも、それだけではうまくいきません。8つの穴の中心点を正確に合わせないといけないんですが、一発で決まることはほぼありません。ピンが当たっている部分を少しづつ削って合わせました。

台と抑え板は25mm厚ですが、12.5mm厚の板を2枚、直交方向で張り合わせてあります。反り防止と、何より抑え板が木目に沿って割れる事必死だからです。

あとは塗装です。濡れた革を使うんだから被膜タイプの塗料にしなきゃね。

 

 

 

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