工房 木工制作

仕事納め

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これは何をしているところかっていうと、各部材の色や木目を揃えて1脚ごとのグループにしているところです。

1脚ごとの色目を揃える事を優先するなら、同じ荒材から1脚分全ての部材を取るのが良いんですが、脚と背もたれは5/4インチ材、幕板や桟などその他の部材は4/4インチ材から木取りするので無理なんです。作業効率を考えるとちょっと非現実的なんです。

後脚の2本を基準にして、なるべく違和感の無いようにその他の部材を選択します。ま、マッチメーキングとでも言っておきましょう。

先ずは赤味の強い4組の後脚から始めます。

少し黄味に振れた残り6脚分をセット。全ての部材の色を完璧に揃えるのは不可能なので、あまり深刻に考えると作業が進みません。多少の違和感を感じても、最初の印象でパパっと決めてしまいます。

10脚分のマッチメーキングを済ませたら、1脚分づつ結束して奥の和室で待機して貰います。

ここからは、--ホゾの嵌め合い確認と調整-->仕上げ鉋掛け-->サンディング-->組み上げ-->塗装-->座面の編み込みと進みますが、1~2脚づつ進めて行きます。

取りあえず1脚が組みあがり、2脚目を接着中です。

2脚が組みあがりましたが、年内はここまで。年明けにこの2脚を塗装に回し、3脚目・4脚目に掛かります。

1年間よく働いてくれた主戦級の鉋や鑿、ナイフを研いであげました。

平待ち鑿君達は年明けの仕事始めに研いであげましょう。

椅子の次に掛かるテーブル2台分の部材群の粗取りも進んでいます。これで全部材の7割ぐらいです。

その残材です。結構な量ですね。チェリーの場合は白太部分は基本的に使えないので、木取りの効率は悪いですね。残材も厚みや幅がまちまちなので、後に何かで使える確率は低いです。

最後に工房内をざっと掃除して、今年の作業はおしまいです。写真は31日のお昼過ぎ、新年は3日を工房開きとします。

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